僕が一歩踏み込むとその場の空気が一変した。彼女は鋭い眼で僕をにらみつける。ここは、先ほどまでとは違った空間に変わった。僕は彼女の「間合い」に踏み込んだのだ。僕から視線をはずそうとしない。そして、ぐーっと力を溜め込み、そのしなやかな身体でいつでも飛び出せるように準備しているようだ。大阪の街に住む猫も決して「野生」を忘れてはいない。